12歳~18歳の矯正歯科
12歳~18歳の時期は、永久歯が生え揃い、歯並びやかみ合わせの最終調整が行える重要なタイミングです。
この時期に矯正治療を行うことで、歯を健康的で美しい位置に整え、将来的な口腔の安定と健康を確保することができます。
以下では、この年代における矯正治療の特徴や注意点、メリットについて詳しく説明します。
12歳~18歳での矯正治療の特徴
永久歯が生え揃い、歯並びの仕上げが可能な時期
この年代では、すべての永久歯がほぼ揃っており、歯列全体を整える治療を始めるのに最適な時期です。
この時期の矯正治療は、かみ合わせや歯並びのバランスを整え、歯列全体の仕上げを行う段階にあたります。
1期治療を行った場合、歯を抜かずに矯正ができる可能性が高い
10歳前後に行う「1期治療」で骨格の土台を整えている場合、スペースが確保されているため、歯を抜かずに矯正治療ができることが多くなります。
親知らずが生える場合など、歯を抜く必要が生じることもありますが、1期治療で骨格が整っていることで抜歯のリスクが軽減されます。
12歳~18歳の年代ならではの注意点
親知らずの管理に注意が必要
12歳~18歳の年代での矯正治療は、親知らず(第三大臼歯)に対する考慮も必要となる重要な時期です。
歯並びが整った後の後戻りを防ぐため、親知らずがどのように影響するかを把握し、必要に応じて適切な処置を行うことが求められます。
見た目への配慮が必要
思春期にあたるこの年代は、見た目への意識が高まる時期です。
ワイヤー矯正による装置の見た目が気になる場合には、透明なマウスピース型の矯正装置である「インビザライン」を選択することも可能です。
治療を続けやすくするためにも、本人が違和感なく受け入れやすい装置を選ぶことが大切です。
矯正装置による歯磨きや食生活への配慮
矯正中は装置に食べ物が詰まりやすくなるため、食後の歯磨きに細心の注意が必要です。
ワイヤー矯正の場合、食事やケア方法に工夫が必要な場合もありますが、治療期間中の口腔ケアは非常に重要です。
治療中も歯を健康に保つため、歯科医の指導のもとで適切にケアを行いましょう。
親知らずと矯正治療の関係
親知らずは多くの場合、10代後半から20代前半にかけて生えてきますが、他の歯が並ぶ顎のスペースが足りないことも多く、まっすぐ生えずに埋まってしまったり、隣の歯にぶつかりながら生えたりすることがあります。
この「埋伏親知らず」や「半埋伏親知らず」があると、隣の歯を押してしまい、せっかく矯正治療で整えた歯並びに影響を及ぼすことがあります。
また、親知らずが後から生えてくると、その圧力で歯並びが再度乱れてしまうことがあります。
特に顎が小さめのお子さんや、歯並びが元々狭い方の場合には、親知らずが他の歯に影響を与えやすく、後戻り(リテーナーでの保定中に歯並びが元に戻ること)に繋がるリスクが高くなります。
親知らずの抜歯を考慮するタイミング
矯正治療を行う際に、親知らずの存在が影響するかどうかを事前に確認することが重要です。
親知らずが生えてくるスペースがある場合や、親知らずの向きが他の歯に悪影響を与えない場合には必ずしも抜歯は必要ありません。
しかし、親知らずが埋まった状態や、横向きに生えている場合には、抜歯が推奨されることが多いです。
矯正治療が完了する前やリテーナーでの保定中に親知らずが生える可能性がある場合、矯正医と相談し、必要なら早めの抜歯を検討します。特に顎が小さめの方や、他の歯に影響が出やすいケースでは後戻りを防ぐための重要な対応となります。
使用する主な装置と治療法について
インビザライン
インビザラインは、透明なマウスピース型の矯正装置であり、目立ちにくいのが特徴です。以下のような特徴があります。
透明で目立ちにくい
透明なマウスピースで、装着してもほとんど目立たないため、見た目を気にするお子さんにとってストレスが少ない装置です。
取り外しが可能
食事や歯磨きの際に取り外せるため、食事制限が少なく、矯正中でも好きなものを食べやすいメリットがあります。
また、歯磨きもしやすく、口腔内のケアをしやすいです。
精密なデジタル設計
インビザラインはコンピューターでシミュレーションされるため、治療計画が緻密で、どの段階でどう歯が動くかを把握できます。
計画通りに進めることで、治療結果が予測しやすくなります。
ワイヤー矯正
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用して歯を移動させるオーソドックスな矯正法であり、幅広い症例に対応可能です。
幅広い症例に対応可能
ワイヤー矯正は、多くの症例に対応でき、特に大きな歯の移動が必要な場合や、複雑なかみ合わせの治療が必要なケースでは非常に効果的です。
治療が計画通りに進めやすい
ブラケットとワイヤーで固定された装置のため、常に矯正力が歯に加わり、計画通りに治療を進めやすい特徴があります。
耐久性があり、丈夫
ワイヤー矯正の装置は耐久性が高く、壊れにくいのが特徴です。また、長期間にわたる矯正治療でも安定して治療を行えます。
矯正無料相談を行っております
12歳~18歳の時期は、お子さまの歯並びを最終的に仕上げる最適の時期です。
この時期に矯正治療を行うことで、歯並びをキレイに整えることができます。
また、12歳~18歳の時期は矯正治療と合わせて親知らずの管理も行うことで、より安定した健康な口腔環境を目指すことができます。
当院ではお子さま一人ひとりに合わせた最適な治療プランを提供するため、専門の歯科医師による無料相談も行っておりますので、気になることがあればお気軽にご相談ください。