お家でできるトレーニング
- あごに痛みがある場合には「い」・「う」の口だけでもOK です。
- 1日30回を目安に行いましょう。
- お風呂やトイレ、テレビを見ながらなど、どこでもできる体操なのでしっかりとトレーニングしましょう。
- トレーニングをしたあとは、口を閉めて鼻からゆっくり3 回呼吸をしてみましょう。
- 最初は10分が長く感じます。
最初は少し短い時間でトレーニングをはじめ、少しずつ時間をのばしていきましょう。 - ガムを噛む時に口が開いてしまう場合は、口にテープを貼ってガムを噛みましょう。
- ガムを噛む時はいつも口を閉じていよう!
- ガムは正しく摂取しよう!!
砂糖( ショ糖) が含まれているキシリトールガムもあります。 砂糖が入っている場合は噛んでも虫歯予防の効果は低いので入っていないものを選んで噛んでください。 - 最初は口で呼吸をしようとするので、途中でむせて水を吐き出してしまう場合があります。流し台やお風呂などで練習してください。
- 水の量が多すぎると、飲み込んでしまったりむせてしまうのでティースプーン1~2杯くらいからスタートし最終的には軽い一口量を目指しましょう。
- うがいをしている際に、首がまっすぐ上に伸びていること、最後に吐き出した水の量が少なくなっていることが重要です。
- じゅうたんがズレたり、靴下をはいて滑ったりする場所は危険ですので、安全を必ず確保して行って下さい。
- 膝が伸びていたり、曲がりすぎているとトレーニングの効果は下がってしまいます。しっかりと直角になっていることと確認しながらトレーニングしてください。
- 軸足は曲げず、まっすぐにして行って下さい。
- 1個の風船がふくらませるようになったら、左右2 個の風船を同時やジェット風船をふくらませる練習をしましょう。
- 風船がふくらまないときは、あらかじめ家族の方にふくらませてもらい、風船をやわらかくするとふくらませやすいです。
それもできない場合は、ストローのついている風船、 吹き戻しなどから練習 しましょう。 - 口の周りだけで「い」を作っていても効果は少ないです。 顔全体で 「い」 の口を作りましょう。
- しっかり笑顔になっていることが大切です。
ひきつったりしていませんか?唇の端はあがっていますか?
しっかりと笑顔を作ってください。
歯の位置は、歯列を取り囲む口腔周囲筋 (舌、頬の筋肉、 唇の筋肉など)のバランスにより影響を受けています。
正しい歯列をつくるためには形態と機能が影響しあっているため歯を並べたら完成というものではありません。
正しい機能を身につけることがとても大切です。
口腔の機能は、食べる・飲む ・ 呼吸を行う・声を出すなど命に関与する重要な働きをしています。
また、正しい姿勢も歯並びに影響を与えます。元気な体をつくるためにも機能訓練はとても大切なものだと考えています。
話す時ものを飲み込む時に、舌の先や舌の横を上下の歯に突き出したり・押すような癖がありませんか。
また、本を読んだりテレビを見ているときに口をポカーンとあけて唇の力が弱くなったり、舌が歯の上にのっかていないでしょうか。
そのような習慣があると歯並びに悪い影響を与えます。
子どもの時につくられた習慣は大人になってから変えることは難しいものです。
しっかり訓練を行うことで元気な体を作りましょう。
『あ・い・う・べ』体操
目的
口の周りの筋肉のストレッチ効果があります。 口の周りの筋肉のバランスが良くなります。
なぜ、このトレーニングをするの??
口を閉じたときに、 舌の位置が上あごにつくために必要な舌と唇の筋肉のバランスをよくします。
鼻で呼吸するために必要な筋肉を鍛える効果があります。
トレーニング方法
①「あ」と口を大きく楕円形に開ける。
②「い」と前歯が見え、 顔の筋肉が 耳によるように口を開く。
③「う」と唇を突き出す。
④「ベー」 舌をできるだけ伸ばして下にさげる。
トレーニングのポイント
ガム噛み
目的
咀嚼と嚥下を繰り返すことにより、上あごの成長を促進させる。
左右でバランス良く噛む習慣を身につける。
ガムを噛みながら唾液を正しく飲み込むことを理解する。
なぜ、このトレーニングをするの??
現代の子どもたちは噛む回数が極端に減ってきているといわれています。
ガムを噛むことで口の周りの筋肉を発達させ機能の改善をしていきます。
★ガムを噛む時はいつも口を閉じていよう!
トレーニング方法
① ガムを右5回、左5回、奥歯で左右バランスよく噛む
② 口を閉じて10分噛む。唾がたまっていたら口を閉じて奥歯をしっかり噛み合わせて唾を飲む
トレーニングのポイント
ガラガラストップ
目的
上あごの奥および舌根部の動きを促進し、鼻呼吸時の口の中の感覚を養う。
なぜ、このトレーニングをするの??
鼻呼吸できるようになることが大切です。口呼吸の場合、 ガラガラすると水を吐き出してしまいます。
しっかり鼻呼吸するための練習です。
トレーニング方法
① コップの水をひとくち口に含み、上を向いて大きく開ける。
② 上を向いてガラガラうがいをする。
③ ガラガラうがいをストップして大きく鼻で息をする。
④ ①と②を2~3回繰り返し行い水を吐き出す。
トレーニングのポイント
片足立ち
目的
体のバランスを整えて、姿勢を改善し噛み合わせを改善する。
なぜ、このトレーニングをするの??
姿勢と噛み合わせは関係しています。噛み合わせが悪い子どもの多くは姿勢も悪いです。
そのため噛み合わせが安定するためには正しい姿勢が不可欠です!
★片足立ちしているときはしっかり深呼吸しながら行おう
トレーニング方法
② まわりに危険なものがない滑らない床で裸足になる。
② 片方の足を直角になるまでしっかりと上げ、上げていない膝は曲げないようにする。
③ バランスをとりながらその姿勢をキープする。
④ 最初は短い時間からは始め、 徐々に時間を伸ばしていきましょう。
トレーニングのポイント
風船トレーニング
目的
風船を膨らませることで口の周りの筋肉をバランスよく鍛える。
なぜ、このトレーニングをするの??
口で呼吸している子どもたちは肺活量も少ないといわれています。
肺全体を使って呼吸する習慣がないからです。
毎日、風船をふくらませることで肺活量も増え、腹式呼吸の練習にもなります。
口の中に空気をためてふくらませることで頬筋や表情筋を鍛えることができます。
★鼻で空気を吸って口から、吐く息で風船をふくらませてください。
鼻で呼吸することがとても大切ですので鼻から吸うことを意識してください。
トレーニング方法
① 風船を唇ではさみ、手を使わずに鼻で呼吸しながら風船に空気を送り込みます。
② 口から離し、空気を抜いて再度繰り返しましょう。1日3分行いましょう。
トレーニングのポイント
スマイルトレーニング
目的
口の周りの筋肉のストレッチ効果があります。
口の周りの筋肉のバランスが良くなります。
なぜ、このトレーニングをするの??
表情筋は、 様々な表情をつくり出すために重要な役割を果たします。
しかし、表情筋が日ごろ使われなくなると衰えていってしまいます。
健康で生き生きとした表情を作るためのトレーニングです。
トレーニング方法
① 鼻からゆっくり息を吸い込みます。
② 大きく「い」の発音を息が続くまでしてみましょう。
③ 大きく「い」の口の形のままゆっくり鼻で息をしてください。
④ 10回ほど繰り返し行います。
トレーニングのポイント